直前期の学習

宅建過去問徹底攻略

試験直前期の学習でこころがけるべきこと


最近の本試験は、宅建業法の配点が大きいことに加え、権利関係の難化により、ほとんど業法勝負となってきているため、一発逆転が起きやすい状況になってきています。
学習が順調に進んでいる人も気を緩めず、勉強が足りないと感じている人もあきらめないでください。ここが最後のがんばりどころです。

1 過去問を解き続ける、まわし続けること

特定のジャンルに偏らないように、1日何問以上とか決めて、まわし続けましょう。
忘れるのを防ぐためですが、勘を養ったり維持したりできるのも大きい。

2 直前暗記シート(一夜漬けシート)を作成していく

重要だけど、どうしても苦手とか、憶えられないといった項目を洗い出し、本試験当日持って行く暗記用シートを作ります。分量的には多くてもA4用紙で10枚程度におさえる。手書きが望ましいですが、時間がなければテキストの該当箇所を切り取ってもOKです。
たとえば、業法なら35条重要事項や37条、都計法なら補助的地域地区の細かい部分、建基法なら建築確認の手続(日数)関連や防火準防火の特有あるいは共通の規制、権利関係であれば借地借家の比較表、統計問題対策など。

3 宅建業法をとことんやりこむ

業法については監督罰則の細かい部分以外は押さえていて当然、そこで1点おとすのは仕方がないとしても、基本的には満点を取るつもりでがんばりましょう。
35条37条の問題では、かなりえげつない出題※もありえますが、過去問をまわす過程できっちり押さえていきましょう。

※アンダーライン部分をすりかえてくる。
35条 「代金、交換差金及び借賃以外に授受される金銭の額と目的
37条 「代金、交換差金及び借賃以外の金銭の授受に関する定めがあるときは、その額、授受の時期と目的
   「代金、交換差金及び借賃の額、支払時期、支払方法

4 業法以外のジャンルについては頻出項目を押さえる

権利関係
  • 代理(無権代理の相手方の保護、表見代理、復代理)
  • 物権変動(177条の第三者の範囲、相続と登記)
  • 抵当権(物上代位、法定地上権、難しいのが出るとどうしようもないので深入り禁止)
  • 相続(法定相続分とその計算、単純・限定承認、遺留分、遺言)
  • 保証、連帯保証、連帯債務 (絶対効と相対効の事由)
  • 売主の担保責任
  • 借地
  • 借家(特に定期建物賃貸借は細かいところまで)
法令上の制限
  • 開発許可の要否
  • 建築確認の要否
  • 農地法3、4、5条許可(確実に1点とる)
  • 宅造規制法(許可制と届出制、確実に1点とる)

5 新しいことには手を出さない (特に権利関係)

ここまできたら、いままでの知識を確実にしていくことだけ考えてください。下手に新しいことに手を出すと、混乱したり自信をなくしたりして、取れるはずの点が取れなくなるリスクのほうが高くなります。

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