平成15年度 問9

宅建過去問徹底攻略


同時履行の関係に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。

1 動産売買契約における目的物引渡債務と代金支払債務とは、同時履行の関係に立つ。

2 目的物の引渡しを要する請負契約における目的物引渡債務と報酬支払債務とは、同時履行の関係に立つ。

3 貸金債務の弁済と当該債務の担保のために経由された抵当権設定登記の抹消登記手続とは、同時履行の関係に立つ。

4 売買契約が詐欺を理由として有効に取り消された場合における当事者双方の原状回復義務は、同時履行の関係に立つ。


 正解 3

1 ○ そのとおり。

2 ○ そのとおり、判例。なお、「目的物の完成と請負報酬支払いが同時履行の関係となる」などのダマシが考えられるので注意。

3 × 弁済が先、抵当権抹消登記が後、の関係となる(判例)。弁済により当然に抵当権は消滅(付従性)するし、登記は第三者への対抗要件に過ぎない、といったことに気がつけば判例として知らなくても分かると思う。

4 ○ そのとおり、判例。

ページのトップへ戻る