根抵当権に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。
1 根抵当権者は、総額が極度額の範囲内であっても、被担保債権の範囲に属する利息の請求権については、その満期となった最後の2年分についてのみ、その根抵当権を行使することができる。
2 元本の確定前に根抵当権者から被担保債権の範囲に属する債権を取得した者は、その債権について根抵当権を行使することはできない。
3 根抵当権設定者は、担保すべき元本の確定すべき期日の定めがないときは、一定期間が経過した後であっても、担保すべき元本の確定を請求することはできない。
4 根抵当権設定者は、元本の確定後であっても、その根抵当権の極度額を、減額することを請求することはできない。
正解 2
1 × 元本・利息等の全部につき極度額の範囲で行使できる。
2 ○ 元本確定前の根抵当権には随伴性がない。
3 × 根抵当権設定者は、設定日から3年経過で、元本の確定を請求できる。なお、根抵当権者のほうは、いつでも元本の確定を請求できる。混乱しないこと。
4 × 元本確定後は、極度額を、「債権額と以後2年分の利息等の額の合計額」に減額請求できる。つまり、根抵当権も元本が確定すれば普通抵当権と同じになるとイメージしておけばよい。