宅地建物取引業者Aが行う建物の売買又は売買の媒介に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定に違反しないものはどれか。
1 Aは、建物の売買の媒介に関し、買主に対して手付の貸付けを行う旨を告げて契約の締結を勧誘したが、売買契約は成立しなかった。
2 建物の売買の媒介に際し、買主から売買契約の申込みを撤回する旨の申出があったが、Aは、申込みの際に受領した預り金を既に売主に交付していたため、買主に返還しなかった。
3 Aは、自ら売主となる建物 (代金5,000万円) の売買に際し、あらかじめ買主の承諾を得た上で、代金の30%に当たる1,500万円の手付金を受領した。
4 Aは、自ら売主として行う中古建物の売買に際し、当該建物の瑕疵担保責任について、Aがその責任を負う期間を引渡しの日から2年間とする契約をした。
正解 4
1 × 手付貸与(信用の供与)の禁止に違反する。その行為自体が違反なので、契約が成立したかどうかとは関係ない。
2 × 預り金の返還の拒否の禁止に違反する。
3 × 違反する。手付額の制限は代金の2/10まで。承諾は関係ない。
4 ○ 違反しない。「引渡しの日から2年間とする」特約は、宅建業法上認められている。